たけしの忙中閑話

音楽のこと

「生まれ変わったら、シンガーソングライターになってみたい」。。。こんなことを言うとさっそくデスクトップの向うから読者の笑い声が漏れてきそうだが、正直、ずっとそう思ってきた。なにより、音楽家、ミュージシャンというのは束縛されなくていい。自分で曲を書き、詩をつけ、自ら歌う。気に入られればそれでよし、気に入られなくてもそれでよし。後世に歌い継がれる名曲のひとつでも作ることができれば、これに勝る幸いはない、幸せな仕事だと憧れている。

高校時代、自ら生徒会長としてライトミュージック・フェスティバルなる音楽祭を主催していた。当時はロックンロールが中心でやたらと大音響ばかりが目立っ たステージだったが、一回だけ、ヴォーカルをやらされて、なんと気持ちのいいことかと思った。残念ながら楽器の心得がなかったので、バンドを組むには至らなかったが、いまでも惜しいことをしたと思う。もっとも、結構、やりだすと熱 中するほうなので、そんなことになっていたら、ますます勉強に身が入らなかったかもしれないが・・・・・。

いきおい、好きなジャンルはその頃、耳にしたものが多い。中でもいまだに大のお気に入りはローリング・ストーンズだ。大学に進学し、しばらくこのバンドのことは忘れていたが、大学在学中に鳩山事務所の書生となって修業中に、新宿のオールナイトでストーンズのコンサートフィルムを観て俄然、当時の感覚が蘇った。ビートルズは天才的なメロディーメイカーだが、ストーンズの音は決して美しいわけではない。とにかく、不良少年がガチャガチャと下手なリズムアンドブルースをやっているという感覚が自分は非常に気に入っている。今年は久々に彼らが来日する。これだけは万難を排して行ってみたいと思っている。

ミック・ジャガーに匹敵するヴォーカリストとしては、ロッド・ステュアートだろう。ギタリストならエリック・クラプトン。彼等、中年を通り過ぎて老年にさしかかろうとしているのに、まったく衰えることを知らず、いまだに渋い味を出しているところがなおさら憎い。この人たちのCDはほとんど揃っている。実際にはプロとして長い間、第一線でやるには相当の「節制」が必要だろう。そういうところを決して表に見せないのが、また「プロ根性」なのかな、と思ったりする。

インストゥルメンタルなら、ハーモニカの音が好きだ。お気に入りはトゥーツ・シールマン。クロマチック・ハーモニカをいう楽器を駆使してとびきりのジャズを吹く。いつ聞いてもほっとするが、秋の夜長などには読書のBGMにぴったりだ。クラッシックは正直あまり聞いたことがなかったが、家内がリコーダーをやっていてその影響を受けたり、別府市で毎年開催されている世界的なピアニスト、マルタ・アルゲリッヒさんをゲストにした音楽祭に毎回足を運ぶようになって興味が湧いて以来、時折、音楽店で「名盤」を買い求めたりしている。

昨年は「国会コーラス部」に入会して超党派の議員で難民支援のためのチャリティーコンサートを日比谷公会堂で開催した。なんと自分のパートはテノールである。誰もが知っている「ふるさと」や「上を向いて歩こう」といった曲にはなんとかついていけたが、クライマックスの「ハレルヤ」では血管が切れそうな思いをした(笑)。さらには昨年の母の小唄の発表会では特訓の末に「槍さび」などを披露。自分でもなかなかの「マルチ音楽家」ぶりだと思っている(笑)。

また、最近になって、時折、息抜きに寄る店のドラムを叩いたり、自分でブルースハープ(10穴の小さなハーモニカ)を買ってきて練習したりするようになった。いつか楽器をやりたかったという思いがこの頃になって頭をもたげてきたのだが、あっという間に時間が過ぎていい気分転換になっている。正式に習わない限りはモノになるものでもなかろうが、まぁ、そういうひと時があってもいいと自分なりに面白がっているところだ。
いつの日か、披露できる程度にまでなれればいいが、と願っている。請う、ご期待!である(笑)。

好きな音楽はこれらに限らないが、クラシックにせよ、ジャズにせよ、演歌にせよ、小唄にせよ、一流の方々のものはそれぞれに素晴らしい。これからもできるだけ「音」を「楽しむ」機会を作っていきたいと思っている。。
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