たけしの忙中閑話

ハクション議員連盟

小生、ついにデビューしてしまった。何のことだって? 俗に言われる「花粉症デビュー」である。つい先日、事務所でさかんにくしゃみをして鼻をかんでいたら、秘書から「代議士、ついにデビューですか!」と言われて、そんな言い方があることを初めて知った。誰が名付けたのかしらぬが、こんな嬉しくない「デビュー」はない。できれば今からでも願い下げたいところだ。

症状はと言えば、とにかく鼻がつまって苦しい。そして鼻水が出る。で、次には目がシバシバする。小生の場合、まだ「かゆい」というところまではいかぬが、「経験者」によると、「目の裏側がかゆくなってどうしようもない」のだという。そんなかゆさは想像もつかない。自分はそれでなくても人よりはかなり目が大きいので、その「かゆさ」が目の面積に比例するとなると、と、とんでもないことなるっ!。。。。。想像するだけで恐ろしいよーー。エーーン。。。

実は国会議員の中にも花粉症は蔓延しつつあるのだ。今や本会議場でもマスク姿は決して珍しくない。自分がこうなるまでは、マスク姿を見つけると「あんた、案外、虚弱体質だなぁ。。。俺なんか、地元は日田杉っていう杉の産地で、スギ花粉が駄目なんて言ってたらとても生きていけないぜ。ハハハ」などと強がってみたり、「まぁ、これも文明病っていうからなぁ。あんたも一応、文明人なわけだ。俺は田舎もんで、かつ野蛮人だから、そんなのにはかからないのだよ。フフフ」と謙遜した風をしてからかってみたりしてきたのだったが、まさか自分に花粉症の症状が現れようとは最近までつゆ思っていなかったのである。実にショックだ。。。。

いざ自分がそうなってみると、今度は街のマスク姿がやたらと目につくようになる。たとえば、朝、宿舎から国会へ向かう車の中から(所要時間は約20分くらいだが)街を眺めていると、大変な勢いで巷に花粉症が蔓延しているのがよくわかる。車が交差点に停止している間に辺りを見回すと、それぞれのコーナーで信号待ちをしている群集の中にだいたい10人くらいは大きな花粉症用のマスクで顔を覆った人たちがいる。四つのコーナーで計40人。これが国会に到着するまで10箇所近くあるから、20分の間に実に約400人ものマスク姿を見かけることになるのである。これは大変なことではないか!

花粉症だけではない。アトピーだってそうである。小生の長女も長くアトピーと戦っている。娘も辛抱強く治療を続けているし、どんなことをしてでも治してやるつもりだが、なかなか決め手がみつからない。このように我々が子供の頃にはなかったような病気がここへきてどんどん蔓延している。「公害病」のように症状が命に関わるようなものでないから、結構、みんな平気な顔をしているが、これは実は大問題なのではないか。。。自分はこれらの現代日本に特徴的な症例を「新国民病」と名付けているのだが、この「新国民病」退治は国の政策としてもっと真剣に考えるべきだと切実に思う。

発症したあと、早速、厚生労働省の担当官に部屋にきてもらって現在の取組みについて説明してもらったのだが、役所ではこれらの症状を「免疫アレルギー疾患」と呼んでいるのだそうだ。気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギーなどを総称してそう言っているのだという。これに「リウマチ」を入れて対策を講じているわけだが、調べてみると平成17年度の「リウマチ・アレルギー対策予算」は前年度対比8百万円増の11億2100万円であって、素人ながら考えてもとても十分なものにはなっていないと感じる。次の総理候補は「新国民病を退治してみせる!」と公約して大幅に予算を増やすべきではないか。小生なら必ずそうするっ!

こうなって思い出したのが花粉症にかかっている国会議員でつくっている議員連盟のことである。名前を「ハクション議連」という。なんとも情けない名前だと馬鹿にしていたのだが、こうなってみると言い得て妙な命名だと感心せざるをえない。「名は体を現す」というではないか。。。ま、そこまで言うほどのことはないか(笑)。とにかく、「善は急げ!」で早速に入会申込書を取り寄せて手続きを取った。晴れて(?)小生も会員となったわけだ。やはり一人では何事もできない。こうなれば議連の中核メンバーとなって対策の充実に汗をかくつもりだ。

それにしてもいったい何が原因なのだろう。症状が出て以来、マスク姿の議員に会うとその話ばかりしているのだが、罹患者にも諸説あってなかなか焦点が定まらない。中には「戦後のスギ、ヒノキ一点張りの植林政策の誤りが原因である!」という御仁もいれば、「塩が原因である。天然の塩を使わなくなってからアレルギー疾患が増えているのである」と言う説もあったりして、聞けば聞くほどわからなくなってくる。

まぁ、それを探求するために国も予算をつけて研究しているのではあるが、「現代」に特徴的であること、例外ももちろんあるが患者が「都市部」に集中していることなどを考えると、どうも今時の「衣食住すべてを含む都市のライフスタイル」に原因があるのではないかと思われる。。。。スギ花粉だけが原因ならば、杉の産地の人間はほとんど例外なく花粉症になっていなければおかしいからである。スギ花粉は症状を引き起こすきっかけになっているに違いないが、問題はスギ花粉によってアレルギーを起こす「体質」そのものにあり、その「体質」がどうやってできあがるかに鍵があるのではないか。。。。

やっぱり、食生活なのかな、と自分は思う。考えてみれば小生も親元を離れてからはろくなものを食っていなかった。中学、高校時代はインスタント食品のオンパレードである。特に「インスタントラーメン」である。高校時代などは寮に「ラーメン室」なる部屋があって、そこへいくと寮生がおのおのキープしている柄つきの鍋が置いてあって、我々は夜な夜なそこへ集まっては「マイ鍋」でインスタントラーメンをつくり、フゥフゥ息を吹きかけながら、ラーメンを器にうつすこともなく、そのままがっついていたものである(当時はそれが何よりのご馳走であって実に幸せな気分になったものだ)。

しかし、そんなものが身体にいいわけがない。それが証拠に最近、インスタントラーメンを食べるとあとからなんとなく気分が悪くなる。これはレンヂで「チン!」して食べるように加工されている食材にも言える。こんなことを言うと関係している業界の人には怒られるかもしれぬが、コンビニで買ってきた食材もあとから気分が悪くなるものが多い。小生は、だからコンビニ弁当は食べない。なにも「贅沢」なのではない。身体が受けつけないのである。だんだん年をとってきて、昔は平気だったものに対しても抵抗力がなくなってきているのかもしれない。そういうことの「蓄積」がアレルゲンに弱い体質を作ってきたのではないか。。。小生の今のところのひとつの推論である。

いずれにしても本音を言うと早く「ハクション議連」を脱会したい。下手にクスリを使うとやめられなくなりそうだし、それではいかにも「あきらめた」風になるので、当面、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍びつつ、「自然治癒」を信じて頑張るつもりだ。そして、同病に悩む多くの人々のために充実した対策を作りあげ、これらの憎っくき「新国民病」をこの世から根絶したいと強く決意している(さすがにちょっとオーバーか・・・)。

もしそれが実現できれば、これをして後世に「岩屋たけし・花粉の功名」と称せられる、、、なんてことはないか(笑)。
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