岩屋たけしのメッセージ

平成30年04月05日
「公文書管理について思う」

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先週、私が与党の代表幹事を拝命している「衆議院情報監視審査会」がこの一年の審査の経過と結果を報告書にまとめて衆議院議長に提出いたしましたが、その概要が先日の衆議院本会議で額賀会長から報告されました。

「情報監視審査会」とは、「特定秘密保護法」の制定にともなって衆参両院に設置された審査会であり、その主たる任務は、政府による特定秘密の指定・管理・廃棄が適切におこなわれているかどうかを監視することにあります。

審査会室には厳重な保護措置が施されており、その場所も秘密となっています。通常は審査会での審議が公開されることもありません。委員が審査を通じて知り得た特定秘密の内容を漏らすようなことがあれば、最大で懲役10年の罰則がかかるという、極めて厳格な仕組みの下に審査を続けています。

特定秘密保護制度も審査会も誕生してまだ僅か三年であり、そういう意味では政府も国会も試行錯誤の段階にありますが、このような仕組みができたことには極めて大きな意義があったと私は感じています。

なぜならば、このような仕組みができる以前は、政府における秘密指定の統一的なルールはなく、各省庁がバラバラに秘密指定や廃棄をおこなっていたからです。しかも、それらが大臣等の政務三役に報告されることもありませんでした。

しかし、「特定秘密保護法」によって政府内での特定秘密指定の統一ルールが明確になったばかりでなく、国会がその運用を監視する仕組みが、まがりなりにも機能し始めたのです。これに加え、政策決定過程や政策遂行過程において作成された重要な公文書は適切に「公文書館」に保存され、将来における検証の対象とされていくべきことも当然だと考えます。

国民の安全や権利にかかわる秘密はしっかりと保護される必要があります。しかし、その一方で保護されるに値しない情報は極力開示されなければなりません。「秘密保護」と「民主主義」とは常に相克する運命にあります。両者のバランスを「国会」と「政府」とが常に緊張感と信頼感をもって保っていくことが肝要です。

その意味で、現在、国会で問題となっている様々な公文書を巡る問題については、これをいたずらに政局の種にするのではなく、「システム」や「ルール」の問題としてとらえ、しっかりと改善策を講じていくことこそが必要だと痛感しているところです。