岩屋たけしのメッセージ

平成29年01月24日
「天皇陛下のご退位をめぐる議論について」

政府の有識者会議が昨日の会合で議論の中間報告となる論点整理をまとめ、公表しました。この論点整理をもとにこれから、国会における意見集約の作業が始まってまいります。極めて重要な課題であるだけにこの上ない緊張感を持ってこの議論に参画してまいりたいと思います。

事柄の性質上、「意見集約」の方法についても慎重な配慮が必要であることは言うまでもありません。それがために衆参両院議長が各党の意見を個別に聴取し、三月中旬をめどに国会としての意見集約をはかるといった手法がとられることになると思います。

自民党では高村副総裁を座長、茂木政調会長を座長代行とする本課題に関する協議会が設けられました。今後、所属議員の意見を個別に書面で聴取した上で、静かな環境の下で意見集約がなされていくものと思いますし、それがこの課題に対する意見集約にふさわしい手法であると思います。

有識者会議はの中間報告では今後の法制上の措置の在り方については触れられておりません。国民世論の動向や国会での意見集約を待ちたいとの意向からだと思われますが、報告の全体に滲んでいるトーンから判断すれば、「一代限り」の適用が望ましいとの所見であろうかと思います。

昨年、表明された陛下のお気持ちを忖度すれば、陛下は恒久的な制度構築を望んでおられるのだろうと拝察できますし、そのお気持ちにお応えできる制度を作って差し上げるべきだとの、現段階での国民多数の世論も十分に理解できるところです。

しかし、ことは我が国の国制の根幹とも言うべき「象徴天皇制」の在り方を巡る最重要の課題であるだけに、有識者会議の報告に見られるような様々な観点からの慎重な検討が必要であることもまた事実です。間違っても象徴天皇制の安定性を揺るがすことにつながるような制度であってはならないということを、よくよく肝に銘じた上で、今後の意見集約が成される必要があると考えます。

私も慎重の上にも慎重に考えさせていただいた上で、やがての党からの意見聴取に応じたいと考えているところです。