平成21年01月01日
「明けましておめでとうございます。」

お元気ですか。新しい年が始まりましたね。まずはこの一年の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げたいと思います。
「百年に一度の経済危機」の真っ只中での年明けです。まさしく、日本の国にとっても正念場の一年となります。最終的には国民の総力をもって乗り切っていかなければならないとしても、その国民の努力を支えるための環境整備を政治がしっかりと果たしていかなければなりません。
そういう意味で今年は日本の政治の「真価」が問われる年になります。こういう局面に居合わせることを「本懐」と心得、万事、全力を尽くしていきたいと決意しています。
1月5日から早速に通常国会が150日間の会期でスタートします。昨年末に作り上げた第二次補正予算と平成21年度本予算をこの国会で確実に年度内に成立させていかなければなりません。
麻生総理が打ち出した経済対策は総額で75兆円規模の史上最大のものとなります。世界中がこの危機に対応するために対策を打ち出している中、世界第二位の経済大国として十分にその責任を果たしうる内容になっていると思います。
万が一、年度内の予算成立に失敗すると新年度を迎えても予算が執行できないことになり、経済の一段の失速は避けられません。そういう事態だけは断じて回避しなければならないと思っています。
本来ですと、ここは「挙国一致」の体勢が望まれます。お互いが妥協と譲歩をしてでも、年度内に予算を成立させ、速やかに対策を実行することが当面の最大の景気対策となるからです。政権与党としてはたとえどのような抵抗があろうとも、決然としてそこまでやり抜く覚悟が必要ですが、一方で、野党の諸君には是非とも良識ある対応を求めたいと思います。
野党として与党を追い詰めようという戦略は理解できます。それはある意味、当然のことでしょう。しかし、国民の窮状を省みない党利党略は、与党どころか、国自体を追い詰めてしまいます。そのような企ては「亡国の仕業」だと言わなければならず、決して国民が支持するところにはならないと考えます。ここは、野党諸君の良識に期待すると同時に、与党としても懐深く、大局的な見地から国会運営を行なっていくことが大事だと思っています。
9月には衆議院議員の任期が満了となります。したがって、今年は必ず総選挙が実施される年となります。与党に対しては厳しい逆風の中での選挙となるでしょう。私も毎日、その風の厳しさを肌身に感じています。しかし、これは「政治改革」の必然でもあるのです。今から16年前にスタートした選挙制度改革は、政権交代可能な緊張感あふれる政治構造を作ることが目的でした。紆余曲折はあったものの、ようやくそのような姿に近づいてきているということであって、驚くにはあたりません。
いま、与党は、参議院を制して力を得た野党からの強烈なプレッシャーの中で厳しい政権運営を強いられています。辛いことではありますが、このプレッシャーがあればこそ、与党は与党としてこれまでの政策を反省もし、修正もしながら自己改革を遂げていかなければならなくなっています。対する野党は、真に政権担当能力を有しているかどうか、終始、厳しくチェックされていくことになります。そうやってお互いが切磋琢磨することによって、政党も鍛えられ、政治家も鍛えられ、そしてそれを選ぶ有権者も鍛えられていくのです。もって、日本の政治全体が進化成熟していく。今はそういう過程の只中にあるのだと思っています。
だとするならば、まずは不況に苦しむ国民のためにやるべきことを成し遂げたあと、堂々と自らの信ずることろを訴えて次なる「天下」を争う戦いに臨んでいけばいい。逃げも隠れもする必要はありません。国民の良識を信じ、正々堂々と戦うのみであります。
私は麻生総理に与えられた天命は決して「小沢民主党と戦う」ことなどではなく、現下の「百年に一度の危機」と戦い、勝利することだと確信しています。総理がその天命の成就に向かって邁進される限り、微力ながらしっかりと支えていくつもりです。勝敗は時の運。国民が下した判断には粛々と従っていくのみ。ジタバタする必要などまったくありません。しかし、その攻防の中で、日本が沈んでいくことだけは断じて避けなければならない。そのことをしかと肝に銘じてこの一年を走り抜いていきたいと決意しています。
皆様の倍旧のご指導とご支援を心よりお願い申し上げて、新年に当たってのご挨拶をさせていただきます。本年も何卒よろしくお願いいたします。



