岩屋たけしのメッセージ

平成21年10月22日
「思いつき外交は国の信頼を損ないます。」

先に自民党の大分県連会長に復帰しました。あの「郵政選挙」の際に当時の党の執行部と意見の相違があり、会長を辞任して以来、約4年ぶりにこの重責を担うことになりました。

今回の総選挙では県内の三つの小選挙区全部で敗退しています。幸いに三区の私と二区の衛藤征士郎代議士が九州比例で復活当選できたのですが、大分県の自民党にとっては、県連発足以来の厳しい結果であったことに変わりはありません。

その自民党を先頭に立って立て直していく覚悟を固めました。並大抵のことではありませんが、お引き受けした以上は全力で職責を全うしていきたいと決意しています。

先に県連三役などの骨格人事は決定し、発表いたしました。「挙党体制を確立すること、「安定感と重量感のある布陣とすること」さらに「地域組織や各級の議員さんたちとの連携を強化すること」そして「幅広く県民の声を聞くための公聴と広報の機能を強化すること」。これらを基本方針に据えて人選を行なったところです。

新しい大分県連は来年夏に控えた参議院選挙での必勝を期していかなければなりません。まずは「ニュー自民党」にふさわしい新鮮な候補者を選定しなければなりませんが、そのための「公募」をどのように行なうべきか、早速、新執行部に検討に入ってもらうことにしています。

党本部ではこのたび、石破政調会長のもとで、外交と防衛を担当する政調副会長を拝命しました。「外交」と「国防」は言うまでもなく、国の政策の根幹を成す重要分野です。現在の連立政権の政策は正直、腰が定まっておりませんね。沖縄問題ひとつとってもぶれ続けている。それだけに、来るべき国会でしっかりと質していかなければならないと思っています。

新政権の仕事ぶりを見ていて、率直に評価できる部分は、副大臣や政務官が存在感をもって仕事をしていることです。私も副大臣や政務官を経験しましたが、正直、物足りなさを感じていました。役所に入った政治家同士が議論するということもありませんでしたしね。「政治主導」の新しいスタイルを作ってくれていることは率直に評価したいと思います。

しかし、それだけに責任は重たいのですね。行政というのは物事にきちんと「始末」ができないといけない。これまで積み上げてきた自治体や当事者である国民との約束事をどう処理するかという問題がいつものしかかっている。政権交代があったればこそ、思い切って変えられるものもある。しかし、その影響を蒙る当事者への説明や説得は決して拙速であってはなりません。

外交分野で言えば、象徴的なのは「沖縄問題」です。「普天間基地」の移転問題は既に13年間に亘って日米間で合意を積み上げてきたという経緯があります。ところが、この問題に関しては鳩山首相はじめ関係閣僚の発言は日替わりメニューのようにぶれまくっている。十分な調整もなく責任者たちが日々、思いつきで発言されたのではたまりません。米側も沖縄側も不信感をつのらせて当然でしょう。

ましてや、「沖縄の選挙結果を見てから」などというのはもってのほかだと思います。ことは日本外交にとって最重要の課題である日米関係をめぐる問題です。政府が決めるべき事柄を当該地域の選挙民に委ねるなどというのは「責任回避」に過ぎない。ゲーツ国防長官が痺れを切らして交渉のために来日したようですが、新政権には早期の意志決定を求めたいと思っています。

臨時国会召集が近づく中、自民党内ではそれぞれの分野で猛勉強が続いています。実りある論戦とするために私もベストを尽くしたいと思っているところです。

(10月21日配信のメールマガジンより)