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 岩屋たけしのメールニュース  
「T's e-mail」<第474号>2011.11.7
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☆岩屋たけしからのメッセージ☆
「TPPを考える。」
☆編集後記☆
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☆岩屋たけしからのメッセージ☆

          「TPPを考える。」

こんにちは、岩屋たけしです。

先週は自民党本部でTPPに関する議論が連日のように行われま
した。推進派、慎重派、反対派が入り乱れての真剣な討議の結果、
この時点での党としての見解がとりまとめられたところです。

ポイントは二つ。ひとつは、「この段階では政府による説明が不
十分であり、是非を判断する材料を欠いている。したがってAP
ECに合わせる形での交渉参加決定は尚早である」こと。二つ目
は、「自民党はこれまでにもFTAやEPAの作業を進めてきて
おり、最終的にはWTOという舞台がある。これらの作業を加速
していくことを基本に、これまで以上に積極的な自由貿易推進策
を構築していく」というものです。

私の立場は、あくまでも慎重派。もちろん、自由貿易は推進する
に越したことはない。日本の成長戦略には、貿易環境の改善は不
可欠です。しかし、あまりにも情報が無さ過ぎる。政府による効
果の試算も、農水省と経産省と内閣府のものが今に至ってもバラ
バラなままで、総合的な国益を判断するための材料を欠いている。
そう感じています。

仮に内閣府の試算をもとにすれば、TPPに参加して10年後の
GDP押し上げ効果は僅かに2兆7000億円。日本は痩せても
枯れても500兆円の経済大国です。それからすればあまりにも
効果が少な過ぎる。プラス効果がその程度ならば、「開放」に伴
うマイナス効果のほうがはるかに大きいのではないかと危惧され
ます。

巷でもネットの中でも議論はかまびすしい。しかし、そのほとん
どは「憶測」に基づくものです。推進派はバラ色の夢を語りがち
ですし、反対派はどうしても最悪の事態を想定しての議論に走り
がち。そういう状況の中で、確信をもってこの問題に対する判断
ができる状況にはまだないというのが正直なところです。

ご承知のようにTPPは「すべての品目の関税を最終的にゼロに
する」「非関税障壁についてもすべからく撤廃する」ということ
を原則にしているとされています。これを額面通り受け止める必
要はないのかもしれませんが、しかし、限りなくそこへ向かって
いこうとしていることだけは間違いがない。

だとするならば、交渉参加にあたって十分に戦略を練っておく必
要がある。何を譲り、何を獲っていくのか。どの程度まで譲るこ
とが可能か。その時の国内対策をどうするのか。TPPの枠組み
以外の国々との自由貿易交渉をどう進めていくのか。。。それら
についての説明がまったくないという状況なのであれば「情緒論」
や「気分」で判断するわけにはいかないと思っています。

日本が生き延びていくためには、勃興するアジアの活力を引きこ
んでいくしかない。それがためには、できるだけ貿易障壁を低く
していかねばならない。そこまでは誰とて異論のあろうはずはな
い。問題はその手段、方法です。TPPが総合的な国益に照らし
てプラスならば進めていけばよい。そうでないと判断されるなら
ば、立ち止まって他の方法を考えていけばよい。そういうことだ
と思います。

「交渉に参加しなければ情報が取れない」というが、それは政府
の姿勢としてはあまりにも無責任でしょう。最大の交渉相手国は
米国です。なんのための「日米同盟」なのか。もっと事前にすり
合わせをしてしかるべきだ。目隠ししたままゲームに参加してバ
バだけ引かされるようなお粗末なことになってはならない。これ
までの外交失態で幾度となく「同盟」を揺るがしてきた民主党が
政権を担っているだけに、その外交力が懸念されることも事実で
す。

「TPPの枠組みに参加し、土台を固めた上で中国や韓国を含む
アジア太平洋全域の自由貿易圏を設定していくべきだ。TPPは
そのための一里塚に過ぎない。アメリカの関与を経済の上でも安
全保障の上でもこの地域に継続させることが台頭する中国に相対
するためにも必要であり、だからこそTPPなのだ」というのが、
目下のところ「推進論」の最大の論拠になっているように思いま
す。

そういう風に進むのであればそれに越したことはない。この地域
全体に米国を絡ませた形でより開かれた自由貿易体制を作ること
には大賛成です。しかし、本当にTPPがベストの選択なのかど
うか。さらに情報を収集し、分析を加え、間違いのない判断をし
なければならないと思っているところです。

留意しなければならないのは、この問題を政争の具にしてはなら
ないということです。野田政権はほどなく交渉参加へ舵を切るで
しょう。しかし、「批准」に至るまでにはまだ相当の時間がある。
その間に政権交代が実現すれば、それはそのまま自民党の課題と
なる。この問題を始末しなければならないのは我々であるかもし
れない。ただ単に「反対していればいい」ということでは済みま
せん。

しかも、仮にTPPでない自由貿易体制を選択したとしても、国
内農業に競争力を持たせるための改革は不可欠であり、他の分野
においても、程度の差こそあれ、痛みを伴う改革が不可欠になる
でしょう。自民党が政権を再び担うつもりであるならば、耳に心
地のいいことばかり言っているわけにはいかない。それは単なる
選挙運動に過ぎない。「我々こそが真に国益を考えているのだ」
ということでなければならない。その覚悟なしに政権奪還はあり
得ない。私はそう思います。皆さんのご意見をお聞かせいただけ
れば幸いです。

では今週はこの辺で。来週までどうぞお元気でお過ごしください。

                  衆議院議員 岩屋 毅
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《編集後記》
皆さん、こんにちは。今朝の別府は久しぶりに青空がひろがりま
した。先週末はさまざまなイベントが行われのしたが、雨模様の
為、関係者の皆様もご苦労されたと思います。お疲れ様でした。
いよいよ11月に入り、街中では早くもクリスマスイルミネーシ
ョンが目立つようになりました。季節の変わり目、皆様には体調
を崩されないようご注意ください。
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